ご家庭でのしみ抜きは難しい！シミの構造とクリーニングのプロによる解説

お気に入りの洋服にシミが付いてしまったら困りますよね。

とくにお出かけしているとき、お気に入りのごはん屋さんで気の合った人たちと楽しい食事中だったりするとテンションガタ落ち・・・。

また食事後の予定も付いてしまったシミが気になっちゃって楽しくもありません。

まるで負のスパイラル。

あのときシミをつけなければ〜なんて思いますよね。

付いてしまったら落とすしかありません。

衣服のシミをおしぼりで拭うのはNG

シミというものは早ければ早いほど落ちやすくなります。

でもここに落とし穴が。

早いほうが良いに越したことはありませんが、その場できれいに落とすことはかなり難しいです。

その場でできることは応急処理のみです。

べったりと食べ物が付いた状態では次のところにいけませんよね。

一番の失敗がおしぼりなどで擦ってしまうこと。

デニムなど強い生地ならまだいけますが繊細なものですとそれだけで色が摩擦で落ちてしまうこともあります。

ティッシュなどで軽く叩くイメージで付いているものを取っておきましょう。

あとはクリーニング店に頼みましょう。

しみを落とすにはクリーニングのプロならではの方法があります

シミはいろいろな層があります。

一番上には油性があり次に水性、タンパク質、色素などがあります落とす順番があります。

これを間違えると落ちるものも落ちなくなってしまう場合もあります。

まずは一番上にのっている油性のシミを落とさないといけません。

次に水溶性、その次にタンパク質と続きます。

それぞれの成分が溶けやすいしみ抜き剤を使っていきます。

シミだけではなく、お洋服の素材も考慮します。

シルクやカシミアなど繊維が細くデリケートな生地は摩擦にも弱いので様子を見ながら丁寧に落としていきます。

そんな細かい作業をしても落ちないものがあります。

落ちないものは最後に色素が残ってしまう場合がほとんどです。

シミが落ちきらない場合は漂白

色素を落とすには漂白をします。

漂白もたいへん気を使う難しい作業です。

漂白剤にも種類があり、おもに塩素系、酸素系、還元漂白剤などがあり生地や用途によって使い分けます。

これも大変デリケートな作業で知識と経験を必要とします。

なので自分でなんとかしようとして落ちなくなったものはプロでも落としにくくなっている場合があります。

最低限の応急処置だけしてそのまま持ってきていただいたほうが落ちる場合がほとんどです。

思いのある大切な衣料などについたシミがとれてお客様が喜んでいただけるのを楽しみにシミを抜いています。

ダウンクリーニングには撥水加工がついており、汚れを弾くためシミが心配な方は是非お試しください。

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