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更新日: 2021年8月5日
手洗い可でもシワ・縮みに要注意!
手洗い可でも要注意! レーヨン素材
洋服を買いに行くと「こちらはおうちで洗えます」「水洗いできますよ」と
店員さんにおすすめされることが増えました。
洋服を選ぶときの基準に、家で洗濯できることをポイントにしている方も、多いのではないでしょうか。
実際、エコブームの盛り上がりもあって、家で洗濯できる商品が増えています。
女性に人気のニュアンスのあるトロっとしたシルエットや、絶妙で鮮やかな色合いの洋服は
「レーヨン」という素材でできていることが、多いです。
肌触りがよくブラウスやニット、パンツ等、春夏の衣類によく見られます。
「手洗い可」表示がついていることも多く、皆さんもおうちクリーニングされたことが、あるのではないでしょうか。
私の失敗談・・・
まだクリーニングのことがよくわかっていなかった頃、レーヨンで出来たカーディガンを
家で洗濯したことがあります。
薄手だったのでネットに入れて、ドライコースで洗いました。
洗いあがったものを干してみると、全体に細かなシワが入っており、
手で伸ばしてもキレイに直りませんでした。
軽くアイロンをあててみましたが、シワは伸びませんでした。
家で着るなら良いけれど・・・お出かけに着ていける状態ではなくなってしまいました。
なんでこんなことになってしまったのか。
それは「レーヨン」という素材の特性をわかっておらず、間違ったお手入れをしてしまったからです。
レーヨン素材とは
レーヨンは再生繊維といって木材パルプから人工的に作られたもので、原料は紙と一緒です。
紙を水に浸すとボロボロになるように、レーヨンも実は水に強くないのです。
シワになりやすく摩擦に弱い、毛羽立ちやすい特徴を考慮せず洗濯機で洗い、
脱水をかけたことで、シワだらけになってしまったのです。
水洗いして出来たレーヨンのシワはキズと同じで、戻すのは至難の業なのです。
「手洗い可」のマークの、おうちクリーニングのポイント
縮みの出にくい、ドライマーク専用のデリケート用洗剤を使って優しく手洗い、
すすぎをしたらなるべく、シワのつかないように絞らず、タオルで水分をとり、影干し。
ニットなら平干し。
このようにすれば、残念な仕上がりにならずに済みます。
でもこの工程は、なかなか面倒ですよね。
おうちクリーニングできるのはうれしいですが、
「手洗い可」=「簡単にお手入れ出来て元通りの風合いに戻る」
では決してないことを、知っていただきたいと思います。
繊維の特性に合わせてしっかり丁寧なお手入れが必要になります。
「そんなの大変!」「自分で洗って失敗したくない」という方は、ぜひクリーニングに出して下さい。
すっかりクリーニングの世界につかってしまった私は、レーヨンは家では洗いません。
手洗い可のウォッシャブルウールでも洗いません。
仕上がりの差と手間がわかっていると、ついついクリーニングを利用してしまいます。
プロは素材の特性を良く知っていますので、最適な方法で風合いよく仕上げます。
「手洗い可」のマークが付いていても、レーヨンやウールといった難しい素材は、
心配だったらプロにお任せしてしまうのも、おすすめですよ。
お気に入りの洋服を、永くきれいに丁寧に着られるとうれしいですね。
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2021/08/05
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