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更新日: 2021年8月9日
縁起物のしみ抜き(実店舗のみのメニューです)
ネットショップニックではお洋服のクリーニングを中心に承っておりますが、ニックの13店舗ある実店舗では、ぬいぐるみや人形のクリーニングのメニューもございます。
こんにちは、玉川学園店の田中と申します。
前回はネクタイの修理のことで書かせていただきました。
2021年は丑年ということもあって、今回は縁起物のクリーニングをしたときのことを書かせていただきます。
まずもって、ぬいぐるみや人形などのクリーニングは、ニックで洗えなくもないのですが、型崩れや乾燥の難しさもあり、オゾン水で清潔さっぱり洗いあがるインテリアなど取り扱いのあるパートナー企業さんにお願いをしております。
しみ抜きの内容や、お品物が弱っているなどの理由でクリーニングが難しければ相談させていただきます。
そして、お品物の状態により、残念ながらお断りさせていただくことも時にはございますので、あらかじめご了承くださいませ。
本日の記事のテーマ
ぬいぐるみクリーニング例①
とはいってもなんとか復活させてあげたいのがクリーニング魂です。
今回持ちこまれたのはこの子。(お客様より写真掲載の許可いただきました)
とってもかわいいですね。つぶらな瞳の寅ちゃん… こんなに顔がかわいい寅はなかなかお見受けできません。
お客様いわく、手作りの干支の置物だそうです。そこに、楽器の固定用の粘土(銅とポリウレタン樹脂配合)がうっかりついてしまったそうです。
このままオゾン水洗いをしても落とすことができず、事前にしみ抜きをしないといけません。
今回は浸透性のあるもの(布・紙など)に粘土がついてしまったので、表についている粘土をふき取り、浸透してしまったものはコットンなどに吸い取らせます。それでも残ってしまったものは、中の綿にまで到達させて表の生地からは見えないようにしてしまいます。そのような方法でお客様にはご理解をいただけたので進めていきました。
生地が非常にデリケートなので、どうしても摩耗してしまいますが、「粘土がべったりついていることに比べたら全く気にならない」とのことでしたので、なんとかできる範囲でやらせていただきました。
ぬいぐるみクリーニング例②
そして次は赤べこちゃんです。
お顔がちょっと痛々しいですね。粘土に配合されている銅の錆が出てしまってます。
表地に貼ってある布が接着剤でつけてあるものなので、こちらも同様に気をつけてお手入れしました。
お目目ぱっちりでかわいいお顔がよく見えるようになりました。よかったです。
このあと、中綿に押した分の粘土が輪ジミとなって表れないかを調べます。
軟水に漬けて、乾燥させ、大丈夫でしたので、オゾン水洗いに回させていただきました。
数週間後に仕上がり、お客様の手には無事に清潔な縁起物たちが帰っていき、ご満足いただけました。
今回のような特殊な例はお見積りとなってしまうほか、1か月以上の期間をいただくこともございますので、あらかじめご了承くださいませ。
カビやシミなどのなかには、生地に入り込み、繊維や染料ごと変化させ定着してしまい、洗っても落とすことができないものもございます。なにごともお早めのクリーニングと定期的なお手入れのことよろしくお願いいたします。
皆様も大掃除や2021年の準備、縁起物などのご用意はお済ですか?
なにかありましたら実店舗まで、お待ちしております。よいお年をお過ごしください。
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2021/08/09
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