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更新日: 2021年8月17日
最近あったご質問から
クリーニングのカバーどうしてる?
クリーニング屋さんで「ビニールカバーを外してからしまって下さい。」とよく言われるのですがどうしてですか?
ほこりの付着防止になって良いと思うのですが・・・
最近、このようなご質問が多いので理由を紹介いたします。ビニールカバーは基本的には仕上がったお品物をお客様のお宅まで汚さないでお持ち帰りになれるようにする物なので、保管のことは考えられていません。
ではビニールカバーをかけっぱなしにしていると、どういうことが起こるのでしょうか?カビの発生
ビニールは通気性が無いため、カバーの内側は温度が上がったり、湿度が上がったりしてしまいます。カビは適度な温度と湿度がある環境に発生するので、この状態がカビが繁殖しやすい居心地の良い環境なのです。
空気中にはカビの胞子が埃と一緒に舞っています。クリーニング後の洋服にはカビの菌が付いていなくても、カビの胞子がビニールカバーのすそから入ってしまえばそこはカビの大好きな環境なので、せっかくクリーニングした洋服がカビの被害にあってしまいます。
ですから新品の洋服でも、クリーニング前でも、クリーニング後でも、条件が整えばカビが発生する可能性は大いにあります。匂いの吸着で『匂い』が『臭い』へ
匂いは湿気により吸着しやすくなります。湿気のある洋服が、色々な『匂い』を吸収して『臭い』となってしまいます。
変色の発生
実は空気中に存在している酸化窒素ガスの影響で化学変化が起き、染料が分解されて変色してしまうことがあります。
酸化窒素ガスとは、常に空気中に存在している物質です。車の排気ガスに含まれていたり、家ではストーブなどを使うと増加します。
ガスは空気より重いのでビニールカバーのすそから侵入します。そしてビーニールの中でこもってしまいます。
全ての洋服に起こるのではなく、生地の素材や染料によって起こる起こらないがあります。特に「アセテート」「トリアセテート」「ナイロン」「綿」が発生しやすい素材です。
ガスなので、洋服の内側まで入り込むため、表地のウール素材は変色せず、裏地のアセテートだけ変色したりもします。
ガスも臭い同様、湿気を多く含んでいるほど危険で、変色が発生しやすくなります。保管方法と注意点
クリーニングのビニールカバーは絶対に外して保管しましょう!
片面が不織布のカバーなら通気性があるので、来シーズンまでの半年位ならカバーをかけたまま保管しても大丈夫です。1年以上保管や片面がビニールだから心配と思う方は全面不織布のカバーを購入することをお勧めします。
防虫剤付きのカバーならなお安心ですね。
クローゼットの中はギュウギュウにせず、通気性を良くしておかないと不織布カバーでも湿気がたまりやすくなってしまいます。
湿度の低いカラッとしたさわやかな日にはクローゼットの扉を開けて換気をしましょう!(クローゼットの扉を開けたままお出かけしても良いのでは・・・)ニックではハンガーにかかったお品物の全てを片面不織布のカバーでお返ししていますので、来シーズンまで安心です。
カバーも大切ですが、とにかく風通し通気性をよくすることが一番です!
ネットショップ ニック2021/08/17
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