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更新日: 2021年8月17日
服は属性をあらわす
映画『ショーシャンクの空に』を観ました。
映画が公開された頃(もう20年も前です!)、とても評判が良くて気になっていたのですが、ちょうど原作を読んですぐだったため、本のイメージを壊したくない!と思うあまり、観るタイミングを失っていた作品です。
ストーリーの詳細は割愛しますが、胸をすく爽快感!!映画でも味わうことができました!
この作品を好きな映画にあげる人が多いと言いますが、納得です。
抗えない権力、正と悪、生と死、希望と絶望の中でも…未来は、引き寄せた者に開く!!
原作を読んだ20代のときは、ただただお話の面白さに引き寄せられたのですが、年齢を重ねた今、複雑に絡む要素を感じつつ、若いころとは違った爽快感を味わいました。
さて、表題にした「服は属性をあらわす」ですが、この映画の中で「スーツと靴」が象徴的に描かれていたのがとても印象的でした。
登場人物の刑務所長が囚人である主人公に「このスーツをクリーニングに出しておいてくれ。それと靴も磨いておくように」と指示する場面が2回も出てきます。
これは社会的地位や属性をあらわす、象徴的なシーンだと思いました。
囚人は毎日ヨレヨレのシャツとパンツを着ているのに対し、所長は整えられたスーツを着て、磨かれた靴を履く。私にはそれが必要だ。と地位を誇示するかのような指示です。
そして、さわやかに胸を打つシーンでもスーツと靴が象徴的な重要アイテムとして設定されています。
服を着る、ということは毎日こと。そして身分の差がフラットな現代社会において、服装と社会性について深く考えることはないかもしれません。
でも、服を着るということは、実はとても社会的な行為であり、自分がどこに所属し、何者であるか、をあらわす行為でもあるのです。
更に、服を”どう着るか”は、”その人個人”を表します。整えたられた服を着ることは、所属に対しての誇りと相手へのリスペクト。
服をお手入れすることは、社会に対して自分はどう向き合うか、という意識の表れ。
そんなことを映画からも感じました。
2021/08/17
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