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更新日: 2021年8月16日
クリーニング師からのアドバイス ①長持ちさせるのが難しいお洋服
こんにちは。クリーニング師の笹山と申します。
今日は洋服を買うのが大好き!!オシャレ大好き!!という方が、洋服を購入する時のワクワク感がより長く続くように、クリーニング師目線でお手入れの観点まで含めてお話ししていきたいと思います。
皆さんは洋服の何を見て買いますか?決まったお店、ブランド、色、シルエット、素材など様々かと思います。
それに加えて「買う」行為に至るまで色々な葛藤がありますよね。
欲しい、でも高いなぁ。カワイイ…でもあたしに似合うかなぁ。
めちゃくちゃ恰好良い!!…でもちょっと冒険し過ぎ?そういった想いがたくさん詰まっている洋服がワンシーズンでダメになってしまったら正直めちゃくちゃショック受けませんか?
私だったら誰にも言えず1人で落胆してしまいます。
こんな体験をしてしまう人が少しでも減ったら良いなという事で今回はこちらを紹介したいと思います。
コートやセーター、カーディガンで、化学繊維を使っている洋服は注意
これはそういった洋服を買わないでくださいというアパレル業界に対して反旗を起こしているわけではないので勘違いしないようにお願いいたします。
あくまで「お手入れのしやすさ」=「キレイな状態が保ちやすい」というクリーニング個人の観点の元、話をさせていただいていますのでよろしくお願いいたします。
話は戻りまして、ここで言う「科学繊維」というのは
・アクリル
・ナイロン
・ポリウレタン
の事を指しています。
誰でも一度は聞いた事があるし、なんとなくどんな繊維か分かるかと思います。
この3つとも素晴らしい繊維です。
ですが今回は悪いところばかり話したいと思います。ごめんよ化学繊維。
化学繊維の扱いが難しい理由①
コートやセーターなどで化学繊維が使われていると何がダメなのか。
まず一つ目に毛玉が出来やすくてとれにくいという事です。
これは天然繊維と科学繊維では大きな違いがあります。
起毛の素材であればどうしてもスレなどが原因で毛玉は出来ます。
しかし、天然繊維は髪の毛と同様、引っ張れば切れます。
なので、毛玉が出来たとしても除去しやすくお手入れが簡単です。
定期的にブラッシングをするだけでも毛並みが整った状態を維持出来て、温かさと見た目のキレイさを保つことが出来ます。
しかし化学繊維は引っ張っても引っ張っても中々切れません。
これは科学繊維が持つ繊維としての強さがある事と、ゴムのような性質を持っているので引っ張っても中々切れません。
なので、毛玉になってしまうと取れづらく、カットするしかない。
という事はどんどん生地が薄くなっていきやすいので温かさも少しずつですが無くなっていくと言えます。
ニットなどは天然繊維がおすすめ!
毛玉に関してはニット類の方が顕著に出ますのでイメージしやすい方も多いかもしれませんね。
ニットを購入する際は洗濯表示で何の繊維が使われているか確認することがベストです。
人気のカシミヤは着心地も良いですし、天然繊維のため毛玉もとれやすいためおすすめです。
今回は化学繊維の扱いづらいところを毛玉中心にお話いたしました。
しかし、実は他にも難点が・・・
また明日のブログでお話させていただきます!
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2021/08/16
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